ページトップへ移動
引用先
/ヤ/ ページtop
/ヤ/ ページtop
/ヤ/ ページtop
/ヤ/ ページtop
/ヤ/ ページtop
/ヤ/ ページtop
語句解説
/ヤ/ ページtop
/ヤ/ ページtop
/ヤ/ ページtop

 


アウトリーチ
劇場にお客が来る、という受動的なものだけなく、芸能実演家が地域に出かけていって普及活動をする。音楽、演劇そのものだけでなく、それが持つ魅力を伝えたり、演劇の手法を使って子ども達の表現をひきだすなど様々な活動が想定される。

アートセラピー
絵画・彫刻・舞踊・演劇・音楽などの芸術活動を通して、精神疾患や心と体の病の治療をするものの総称。「治療」「癒し」を目的としている点でドラマとは違う。また、これは専門の「治療者」によって行われるべきものである。しかし、ドラマの活動の中には往々にして「癒し」的な要素がしのびこむ危険があるということをドラマティーチャーは常に意識しておかなければならない。

アサーショントレーニング
自己表現訓練。自信を持って自分の意見、主張、感情を表現できるようにする訓練方法。時に心理系ゲーム、ロールプレイを使う。ディスカッションのみで完結する場合も多い。ドラマ的手法を使うこともあるが、目的がドラマとは異なる。assertion・・・主張、断言、断定、所説

安全
感覚・感性・想像の分野では「評価」の恐れのない「安全な環境」をいかにセットするかが肝要である。故に特に初期の段階では「見る」「見られる」の関係を排するため、活動の場所をクローズして行う事が多い。

生きる練習
ブライアン・ウェイによる言葉。「ドラマの目的はあくまでもその人がポジティブに生きる力を身につけさせ、よりよい自己表現をひきだすことである。」

インプロバイゼーション
improvisation=「即興」。演劇や音楽、舞踊など芸術の世界で脚本や楽譜、段取りなど無しにその瞬間のできごとや感情に即興で対応しながら作り上げていく事を言う。時に「インプロ」と略して呼ばれる。毎日の生活はある意味打ち合わせもリハーサルも無しに繰り広げられる「インプロ」の連続であるとも考えられる。故に、インプロを通して、相手の主張をポジティブに受け入れ、それを積み重ねふくらませていくドラマの活動はまさに「人生を前向きに生きる」練習をしているともいえる。

ウィニフレッド・ウォード(米)
「ドラマ教育の母」と呼ばれる。Creative dramaの代表的な形を作り上げた。物語を素材にイメージを広げ、脚本無しで参加者が自ら物語を創られるようにする。また、成果発表なくしてのドラマ教育は完全でないと考える。創造上演フィードバックの3つの段階が必要であり、成長のピークを「上演」にあてるべきと提唱。

エディケーショナルシアター
演劇を見るだけでなく、ワークショップや福祉活動などで「参加できる」アクティブな活動の拠点としての劇場の形。

エンカウンター
問題解決能力を養うための手法。國分康孝監修「エンカウンターで学級が変わるPart3」(図書文化、1999)の裏表紙によると「エンカウンターとは、ホンネとホンネ」の交流や感情交流ができるような親密な人間関係(体験)をいう」とある。一対一のものとグループのもの、構成法と非構成法などいくつかの種類があるが、エクササイズは心理ゲームからの発展であり、アートな部分はない。川崎市では義務教育に入れられている。encounter=偶然出会う、直面する、遭遇する

 


活動
ドラマの「活動」のメインは創作創造である。しかし、それに入る前に、参加者が「自分を表現しても安全である」と感じることのできる場を作ったり、集中力を高めたり、身体調整力を養うためのエクササイズなどを行っていく。エクササイズだけだとゲームやレクリエーションと同じ受けたれ方をしがちだが、ドラマティーチャーは常にそこから「創作創造」へつなげていくというゴールを念頭において活動展開を行わなければならない。

経験と発見
ドラマによる表現教育において重要なキーワード。経験のないところに表現はありえない。また、豊かな表現のためには沢山の発見が必要になる。ドラマの活動を通じてよりよい発見、よりよい経験を積み重ねる事によってよりよき自信を育むことができる。

ゲシュタルト療法
心理療法。ゲシュタルトとは「統合された形」といった意味をもつドイツ語。自分の隠された側面があるために「壁」があるという発想からこの「壁」をもしもを設定する事によって開いていく。マイナスの部分を治療する。

ゲームスタッフ
「単なるゲーム」という、ドラマの世界ではいささか軽蔑的な言葉。場の雰囲気を温めるために時にゲーム的な要素を導入する事も必要だが、やりすぎは禁物。「もっとやりたい!」の気持ちを残して終わるのがコツである。

 


サイコドラマ
モレノ(J.L.Moreno)によって始められた(1936年)心理療法の一つ。「心理劇」。即興劇を通じて心理的な問題をもつ人の治療を目指す。あくまでも治療であり、創造的なものを目指すものではないという点でドラマとは大きく異なる。

写真
ドラマの活動で使われる手法の一つ。「タブロー」とも呼ばれる。「○○の瞬間」など、その場面をフリーズで表現し、状況を明らかにする三次元の場面作り。ここで「コトバを発したい」というストレスを十分にためてからコトバも入れたシーン作りへと展開することが多い。

シアター・イン・エデュケーション
プロの演劇人であると同時に、教育者としてのトレーニング、あるいは経験をもった俳優が教室(学校現場)に入って行き、教育的、あるいは社会的なテーマをもった演劇作品を見せるのと同時にワークショップやディスカッションを行っていく。

ジュラルディン・シックス(米)
ドラマは芸術であり、言語芸術でもあると考えた。参加者の想像能力の発展を目標とする。

自分は誰であるのか
キャラクタリゼーション。「ドラマ教育の母」と呼ばれているウィニフレッド・ウォードは「ドラマに参加する参加者は、人物を表現する前にその人物を理解しなければならない」として、ドラマ活動においては、キャラクターの分析、キャラクタリゼーションがもっとも価値があるものであると論じている。

想像
「それ想像とは、まだ見ぬものを信じる力なり」(石川啄木)
「想像とは曖昧で抽象的なものではない。具体的なものである」(ピアジェ)

 


ディバイジング
すでにある戯曲を研究し、上演するのではなく、テーマを基に即興でさまざまに研究しながら作品に作り上げていく手法。

ドラマ/シアター
ブライアン・ウェイは「シアターは主に俳優と観客の間のコミュニケーションに基づく芸術であり、ドラマは主に活動に参加する人たちの経験にかわるものである。全ての芸術がそうであるように、舞台芸術であるシアターはある主の特別な訓練を必要とするため、全ての人に開かれているとはいえないが、一人ひとりの個人的な体験であるドラマはあらゆる人が活動を通じて生き方を学ぶ事ができる」と述べている。

ドラマ・イン・エデュケーション
教師がナビゲーター(ティーチャー・イン・ロール)の役割を担って、カリキュラムに即して行う演劇教育。

ドラマティーチャー
アクター・ティーチャーとも言う。ディレクターであり、サポーターであr、リーダーであり、ガイドである。「評価」ではなく「サジェスチョン」をする役割である。また、主体は参加者であり、ティーチャーではないという点がレクレーションリーダーと大きく違う点である。また、「癒し」の方向に行かないために、常に「他人」である事も忘れてはならない。

ドロシー・ヒースコート(英)
学習方法(媒体)としてのドラマを追求。ドラマそのものが体験学習であり、教育におけるドラマの目標は、人生経験をフィードバックしてアクションする事であると考える。

 


内化/外化
表現は、表現外化内化という公式で表すことができる。内化とは「こころの動き」であり、外化とは「方法・技術」のこと。従来の表現教育では先に方法技術を身につけさせるパターンが多かったのだが、ドラマによる表現教育のコンセプトは、内化の部分を大切にし、そこを強化する事で、表現外化の部分がスムーズに行くというもの。

 


バーバルコミュニケーション/ノンバーバルコミュニケーション
バーバルコミュニケーションとは「言語を使ったコミュニケーション」、ノンバーバルコミュニケーションとは「言語によらないコミュニケーション」。人のコミュニケーションのうち、ノンバーバルコミュニケーションが占めるウエイトは80%とする分析結果もある。

パフォーマンススタディ
本来1980年代後半アメリカのSpeech Comunication学会が名前を変えたもの。これはドラマに限りなく近いが、トレーニング要素が多い。日本で導入されているものは若干talentyである。

表現体力
あきらめたり、妥協したりせずに、自分自身の表現と向き合い、追求していく力。ある意味肉体的な体力と同様に、活動を積み重ねる事でついていく。

フォーマルな学習スタイル/インフォーマルな学習スタイル
通常学校で行われている学習・教育のスタイルは「フォーマル」なおので、積み上げ型である。これは安全であるが、一方通行になりがちだといわれる。一方学校外での「インフォーマル」な学習のパターンはらせん状で縦横、奥行きがあるが、自分の到達点を実感できにくい場合が多い。表現教育においては、これを柔軟にいったりきたいするスタンスをとる。

ブライアン・ウェイ(英)
1923年生まれ。1967年に発行された著書「ドラマによる表現教育」は演劇教育の教科書的存在として9カ国語に翻訳され、読まれている。「例えば、ここに『盲人とは何ですか』という質問があったとする。その答えは『盲人とは目の見えない人のことです』となるだろう。しかしこんな出し方もあるではないか。『目を閉じてこの建物の出口まで行ってごらん』初めの答えはまさしく正確な情報であり、知的満足を与えるものである。後の答えは直接経験に訴え、知的理解を超え、心と魂に触れるものである。これが端的に言ってドラマの役割である。」

フリーズ
ドラマの活動の中でよくつかわれる手法。ドラマティーチャーの声かけによって参加者が「固まる」瞬間を切り取る事によって、自分が誰であるのか、その時にどんな気持ちなのか、何故そこに居るのかなどを詳しく掘り下げる事ができる。

プロジェクティッドプレイ/パーソナルプレイ
例えば子どもがおもちゃの飛行機で遊んでいて、そのうち自身の体を飛行機にみたててごっこ遊びをはじめるように、表現は時に、あるものを何かにProject(投影)する段階からPersonal(自身)で行う段階へと移行していく。

プロジェクトアドベンチャー
フィールドアスレチックに似たものをチームワークでこなしていく。何人何チームというルールがあり、みんなで問題を解決。P.E.(体育)からでたもの。「あきらめてもOK」というのが特色。

ポジティブトラウマ
オランダやデンマークなど、芸術教育先進国での表現教育では必ず出てくる言葉。「あなたは何故○○に興味を持ったのか?」「何故○○が好きなのか?」大変なこと、きついことだけれど、それをやろうと思った。前向きな原体験の事。

 


メンタルピクチャー
心のスクリーンの中に具体的に浮かび上がってくる映像。「想像」活動の第一歩である。コミュニケーションレッスンの初級レベルでは、これを言葉にして、自分のメンタルピクチャーを他と共有できるようにする「ビジュアルトーク」へとふくらませていく。

もしも
ドラマによる表現教育の中で最も重要なキーワードの一つ。「もしもあなたが○○だったら、△△な状況になったらどうするか」を徹底的に追求し「真実その場に生きるその人の気持ちになって考えてみよう」という声かけが一番頻繁に行われる。
In everyday life, "if" is a fiction, in the theater, "if" is an experience.
In everyday life, "if" is an evasion, in the theater, "if" is the truth.
日々の生活において「もしも」は作り事だが、演劇では「もしも」は経験である。
日々の生活において「もしも」は嘘の世界だが、演劇では「もしも」は真実そのものである。

 


●learning by doinglearning by being
learning by doing(なすことによって学ぶ)は、体験学習、実践体験学習を唱えるアメリカの教育学者デューイによる言葉。ドラマ教育を学習法という観点からみると、この「やってみる」から入って、更に心と想像力を投入して全身体的に「自分自身が自分以外の誰かとして本気で生きてみる」=「なってみる」ことで学習していく。

 


ワイドアート
「純粋芸術(ハイ・アート)の対極に置かれる。限られた人が限られた人に対して行う純粋芸術に対して、誰もが享受することができる芸術。


【参考文献】
「広辞苑」「ジーニアス英和辞典」「カタカナ語辞典」
「表現教育をこどもたちに」芸団協・芸能文化情報センター編
「子どもの生きる力を育む表現活動 」子ども劇場全国センター
「演劇と教育のジグソーパズル」中山夏織

これらの語は「理論講座」で行われた太宰氏の講義より引用したものに、以下の参考文献などで補足を加えたものです。

 

本辞典は、財団法人北九州市芸術文化振興財団 北九州芸術劇場 舞台事業課学芸係の編集・発行『ドラマによる表現活動記録集<2000年度〜2003年度>』編集・執筆:大塚恵美子(アートインライフ理事・アートインライフ九州センター)を引用させていただいております。

  

  

HOME  NEWS  SERVICE  HISTRY  ABOUT US!  CONTACT
特定非営利活動法人アートインライフ

ART IN LIFE
Stage!Workshop!Event!